施設概要 銀座の活気あふれるエリアに位置し、ルーフトップバーなど洗練された空間を提供するライフスタイルホテル「アロフト東京銀座」。東銀座駅から徒歩3分という都市型施設でありながら、2年目の更新を経て、スタッフ一人ひとりの「行動」を起点とした環境負荷低減と地域共生を強力に推進しています。 グッドプラクティス 地域の美化活動を組織文化に組み込み、廃棄物削減における劇的な成果を上げています。 「街角の花壇」が変えたスタッフの意識: 敷地内に緑地がない制約を克服するため、中央区と協力して街角に小さな花壇を設置。部署ごとに当番制で水やりや植え替えを行うほか、地域の清掃活動にも全スタッフが参加しました。この「外に目を向ける」活動がスタッフの当事者意識を劇的に高めました。 廃棄物30%削減、年間1万キロ以上の減量: 地域清掃を通じた意識変革の結果、館内でのゴミ分別精度が飛躍的に向上。2024年比でプラスチック廃棄量を約30%削減、年間換算で1万キロ以上の削減という、極めて大きな成果を達成しました。 ウォーターサーバー導入による脱プラスチック: 現在、客室では缶入りの飲料水を提供していますが、さらなる資源使用量削減を目指し、ウォーターサーバーの導入準備を進めています。これにより、容器使用量の削減と廃棄物削減の両立を図り、より持続可能な客室オペレーションへの転換を目指しています。 課題 取り組みの成果を一方的に発信するだけでなく、いかに「ゲストからのフィードバック」を得るかが次の挑戦です。 双方向のコミュニケーション設計: 既存の予約サイトの枠組みを超え、独自のQRコードを活用してチェックイン時にゲストから直接意見や提案を募る仕組みを検討中。特に理解の得られやすい海外ゲスト(約40%)を筆頭に、宿泊者と共に歩むサステナビリティの形を模索しています。 メッセージ 「サステナビリティはホテルとしての義務である前に、一人ひとりの個人としての課題です。私の故郷ネパールでも、雪山が黒く変わっていくという深刻な変化が起きています。地球規模の変化を実感しているからこそ、国籍や立場を超え、一人ひとりが今日から行動することが何より重要だと考えています。」
1.施設概要 大阪駅から徒歩圏内の新梅田シティに位置する「ウェスティンホテル大阪」は、1993年開業の歴史あるラグジュアリーホテルです。空中庭園で知られる梅田スカイビルに隣接し、敷地内の「中自然の森」に象徴される豊かな緑に囲まれています。303室の客室と多様なレストラン、宴会場を備え、都市の利便性と自然の安らぎが共存する環境のもと、積極的なサステナビリティ施策を展開しています。 2.グッドプラクティス 最新技術の導入による高い節水効果と、エネルギー調達の抜本的な見直しに注力しています。 ・高機能シャワーヘッド導入による驚異的な投資回収: 全客室にサイエンス社の「ミラブル」を導入。高い節水効果により、当初見込んでいた2年の回収期間を大幅に短縮し、わずか約1年で投資コストを回収しました。お客様の満足度を維持しながら、短期間で経済的・環境的成果を両立させた成功事例です。 ・非化石電源への切り替えと高い目標達成率: 再生可能エネルギーの導入を推進するため、電力契約を最適化。非化石電源比率60%という高い目標に対し、現在は59.3%と、目標達成目前まで環境配慮型電力の比率を高めています。 3.課題 長年の歴史を持つホテルゆえに、従業員の意識改革や世代間の認識の差が課題となっています。 ・「遊び心」による意識の平準化: 取り組みを「仕事としての強制」と捉えると、スタッフによって熱量の差が生まれてしまいます。特に行辺慣習の長いベテラン層と若い層の意識差を埋めるため、負担感を感じさせない「遊び心のあるアプローチ」を取り入れ、組織全体で楽しく継続できる文化づくりを模索しています。 4.メッセージ 「環境への取り組みを単なるコストや義務と捉えるのではなく、遊び心を持って向き合うことで、スタッフの負担感を減らし、自発的な活動へと変えていけると考えています。30年以上の歴史があるホテルだからこそ、新しい技術と柔軟な発想を掛け合わせ、これからもこの豊かな自然環境を守り続けてまいります。」
1. 施設概要 沖縄県那覇市に位置し、“アート&カルチャー”をコンセプトとする「ホテルアンテルーム那覇」。“アンテルーム(待合室)”という名が示す通り、ここを拠点にゲストが地域の文化に触れる場を提供しています。沖縄の美しい環境を守るため、現場の「違和感」を起点とした独自の再資源化プロジェクトや、徹底したエネルギー管理を推進しています。 2. グッドプラクティス 既存の仕組みにとらわれない「農地還元」と、徹底した「バックヤード管理」で成果を上げています。 ・ 竹歯ブラシの「再資源化プロジェクト」: 「一度使っただけで捨てられる大量の歯ブラシを何とかしたい」というスタッフの思いから始動。処分費用を払って廃棄するのではなく、取引先の農家と連携し、竹製の柄をチップ化して「土壌改良材」として畑へ撒く仕組みを構築しました。輸入資材(ココピート)の代替として農家のコスト削減に寄与しつつ、ホテルの廃棄物ゼロを目指す、地域完結型のWin-Winモデルです。 ・ バックヤードの「CO2削減アクション」: スタッフが利用する休憩室や倉庫、トイレなどの節電・節水を徹底。トイレのボタンによる水量の違いを可視化して意識を高めたほか、夜間の倉庫の冷房設定を1度見直すなどの細やかな改善を積み重ねました。その結果、稼働率が上昇したにもかかわらず年間数百万円規模の電力コスト削減を達成しました。 ・多国籍スタッフによるビーチクリーン: ネパール人スタッフが発起人となり、地域のコミュニティやビーチクリーン団体と連携した清掃活動を3年前から継続しています。 3. 課題 ホテル内での教育や取り組みを「一過性のもの」にせず、いかに地域社会や次世代へ広げ、継続的な文化として根付かせていくかが今後の展望です。 ・ 地域社会への波及: 那覇市役所や地元の高校生・大学生からの問い合わせが増えており、一施設の取り組みを「地域の環境教育」へとどう昇華させ、価値を最大化していくかが期待されています。 4. メッセージ 「竹アメニティのリサイクルが夕方のニュース番組で取り上げられるなど、沖縄県内でも大きな反響をいただいています。私たちの活動が那覇市や学生の皆様に届き、環境問題について考えるきっかけになっていることを嬉しく思います。これからもアートの拠点らしく、創造的なアプローチで沖縄の環境保全に貢献し続けてまいります。」