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1.施設概要 北海道最大の歓楽街・すすきのに位置する「メルキュール札幌」は、全285室の客室に加え、宴会場やジムを備えたライフスタイルホテルです。北海道内初のグリーンキー認証取得(2025年5月)を果たすとともに、総支配人が国内グループ全体のサステナビリティ担当を兼任。約40のグループ施設を牽引するフロントランナーとして、先進的な取り組みを展開しています。 2.グッドプラクティス 地域の特性を捉えた廃棄物削減と、ブランドの指針を徹底した資源管理が特徴です。 ・お客様の「忘れ物」を寄付へ: 冬季に急増するスキーウェアやブーツなどの忘れ物に対し、廃棄ではなく「寄付」という選択肢を確立。NPO法人とパートナーシップを結び、ホテル負担で配送・寄付する仕組みを構築しました。これにより、廃棄コストの削減と社会貢献を両立させています。 《客室内の不要になった衣類などの寄付活動についての案内》 《リサイクル証明書》 ・使い捨てプラスチックの徹底排除: グループ全体でのプラスチック削減方針に合わせ、在庫として残っていた約5,000本の使い捨てシェーバーもNPOへ寄付。単なる廃棄を避け、必要な場所で有効活用されるサイクルを確立しました。   ・フードロス削減の「水切り」徹底: 廃棄物の重量と環境負荷を減らすため、生ゴミの水分を徹底して切る「水切り」をオペレーションに導入。固形のみを計測・廃棄することで、精度の高いデータ管理と減量を実現しています。   ・ゴミ拾いボランティア:地元の自然保護活動の為に、すすきのエリア、創成川でゴミ拾いボランティアを行っています。 ・札幌市主催のオータムフェストに参加:環境配慮の観点から食器・カトラリー類を脱プラ素材のみとしているオータムフェストで、お客様に提供する食器類は紙や木など植物由来のものを使用しています。 3.課題 急激な需要回復に伴うフードウェスト(食品廃棄物)の増加が現在の大きな課題です。 ・データ計測の強化と外部連携: 稼働率の上昇に比例して増える廃棄物に対し、現在は計測を強化して現状把握に努めています。今後は自社での改善にとどまらず、外部パートナーの導入も視野に入れ、客室あたりの廃棄量をさらに抑制するための抜本的な対策を検討しています。 4.メッセージ 「北海道初の認証取得後、道内外の多くの施設様から『取得のプロセスを教えてほしい』との問い合わせをいただき、サステナビリティへの関心の高さを肌で感じています。国内外からのゲストが集まる北海道において、私たちの取り組みがモデルケースとなり、観光業界全体の持続可能な発展に寄与していければと考えています。」

1. 施設概要:京都の玄関口で、少数精鋭のチームが挑むサステナビリティ 京都駅八条口の正面に位置し、インバウンド比率が約75〜80%にのぼる「イビススタイルズ京都ステーション」。同ホテルは、スタッフ18名という少数精鋭の体制ながら、テナントのレストランや外部の設備・清掃パートナー会社と「一団」となってグリーンキーの評価基準に取り組んでいます。 2. グッドプラクティス:戦略的「エコ清掃」による劇的な成果 同ホテルが最も注力したのは、清掃オペレーションの抜本的な見直しです。3日に1度のフル清掃を基本とし、それ以外はゴミ回収とタオル交換のみとする「エコ清掃」を標準サービスとして導入しました。 ・パートナー企業との連携: サステナビリティに注力するリネン供給会社と協力し、リネン洗濯に伴う燃料代や水量の削減を徹底。 ・ 経営への貢献: この取り組みの結果、売上規模を維持しながらもGOP(営業純利益)を大きく伸ばすことに成功。 生み出された利益を従業員へ還元するという、サステナブルな経営サイクルを実現しました。 ・ゲストの反応: インバウンド客の理解が得られやすく、オペレーション変更による口コミへの悪影響はほとんど見られませんでした。 3. 課題:設備特性に合わせた「こまめな調整」の重要性 一方で、ハード面の課題も浮き彫りになりました。節水のためにシャワーの水量調整を行った際、建物の構造上、気温の変化によって給湯量が変動してしまう事象が発生しました。 ・教訓: 冬場に湯量が不足し、一部のお客様からご指摘をいただく結果となりました。「一度設定して終わり」ではなく、季節や気温の変化に応じて現場スタッフがこまめに微調整を繰り返す運用の重要性を、次なる改善ポイントとして掲げています。 4. 導入を検討する施設へのメッセージ イビススタイルズ京都ステーションの事例は、特にインバウンド比率の高い施設において「エコ清掃」が極めて有効な手段であることを示しています。 「毎日フル清掃を行う」という従来の常識を見直し、3〜4日に1回のサイクルを基本とすることで、環境負荷の低減とコスト削減を同時に達成できます。同ホテルは、この実体験をもとに、グリーンキーの精神を経営の根幹に据えた活動を続けています。

  1.施設概要 JR大阪駅から地下道直結という至便な立地に位置する「ザ・リッツ・カールトン大阪」は、1997年に日本第一号のリッツ・カールトンとして開業し、2026年5月で29年目を迎えます。291室の客室、6つのレストランとバー、10以上の宴会場を備える日本を代表するラグジュアリーホテルとして、長年取り組んできた地域社会への貢献をベースに、大阪府内初となるグリーンキー認証を取得しました。   2.グッドプラクティス 既存の活動を体系化し、全従業員が「自分たちの取り組み」として認識できる仕組みを整えています。 ・アナログとデジタルを掛け合わせた「周知の徹底」: 13項目におよぶグリーンキーの評価基準と具体的な取り組み内容を、従業員スペースの掲示板に分かりやすくビジュアル化して掲示。さらに、四半期に一度開催される全従業員会議の場でも進捗状況を共有することで、部署を超えた共通認識の形成を図っています。 ・チームの「階層の広がり」: 取得当初は部門長クラスを中心としたチーム構成でしたが、2年目、3年目と更新を重ねる中で、一般職のスタッフも積極的にプロジェクトへ参画。活動の主体がトップダウンから、現場のメンバーへと確実に広がっています。   3.課題 大規模かつ多機能なホテルゆえの「情報の解像度の差」が課題となっています。 ・部署間の理解の平準化: 各部署が担当する領域については深い理解がある一方、他部署の取り組みについては把握しきれていない現状があります。ホテル全体が一つのチームとして全項目の意図を深く理解し、相乗効果を生み出すためのコミュニケーション強化を今後の目標に掲げています。   4.メッセージ 「グリーンキーの取得を掲げたことで、お客様からもポジティブなお声をいただく機会が増えました。私たちの取り組みは、取得のためにゼロから始めたものではなく、これまでの歴史の中で大切にしてきた価値観の延長線上にあります。これからも伝統あるホスピタリティを守りながら、スタッフ一人ひとりの理解を深め、サステナブルな未来への歩みを共に進めてまいります。」

1. 施設概要 東京・錦糸町に位置する「モクシー東京錦糸町」は、マリオット・グループが展開する遊び心あふれるライフスタイルホテルです。2017年の開業以来、フロントとバーが一体化したユニークな空間を提供しています。下町の情緒が残るエリアにおいて、単なる宿泊施設にとどまらず、地域の魅力を高める「コミュニティの拠点」としての役割を担っています。 2. グッドプラクティス ブランドを反映したデザインコンセプトである「NEXT江戸ポップ」を軸に、地域社会と食の両面から持続可能な価値を創出しています。 ・地域と連携した「環境美化活動」: 下町特有のにぎわいがある一方で、街の美観維持が課題となっている錦糸町エリア。ゲストからの声に真摯に向き合い、地域企業や町会と協力して定期的な清掃活動や美観維持を推進。地域全体を「魅力ある目的地」へと引き上げる活動に注力しています。   ・「地産地消」を通じた文化継承: ソフトリノベーションに合わせて、江戸菜スムージーや江戸のコエドビールなど、地元の食材や文化を取り入れたメニューを導入。グリーンキーが掲げる「地域の伝統・特産品の支援」を、ブランドらしいクリエイティブな形で具現化しています。 3. 課題 最新の節水設備を導入した後の、地道な「継続管理」の重要性を課題として挙げています。 ・リソースの最適化とモニタリング: 全客室に節水弁を導入しましたが、本来の効果を維持し、水量が適正に保たれているかを確認するにはスタッフによる定期的な計測が欠かせません。限られた人的リソースの中で、「一度設置して終わり」にしない継続的なチェック体制をいかに効率化していくかが、2年目以降の鍵となります。 4. メッセージ 「ライフスタイルホテルとして、大切にしているのは『楽しさ』です。グリーンキーの取り組みも、単なる義務ではなく、地産地消メニューや地域貢献を通じて、お客様に街の魅力を発見していただく機会だと捉えています。地域の方々と手を取り合い、錦糸町という街がより美しく、訪れる人にとって心地よい場所になるよう、歩みを止めることなく取り組んでまいります。」

1. 施設概要 福井駅から徒歩2分、地上28階の複合ビル上層階に位置する「コートヤード・バイ・マリオット福井」。全252室の客室に加え、宴会場、日本料理レストラン、オールデーダイニング、ラウンジバーを備える都市型ホテルとして、北陸の新たな交流拠点となっています。 同ホテルは福井県内初のグリーンキー認証施設として、環境配慮型のホテル運営を推進。地域事業者との連携を通じ、福井県内のみならず、金沢や富山を含む北陸エリア全体におけるサステナブルツーリズムの推進にも取り組んでいます。 2. グッドプラクティス コートヤード・バイ・マリオット福井では、廃棄物削減と資源循環の仕組みづくりを重要なテーマとし、日々のオペレーションの中で具体的な取り組みを実践しています。 ■ 客室における飲料容器削減 従来客室で提供していたアルミ缶飲料を廃止し、全客室にウォーターサーバーを導入しました。 これにより、ゲストの利便性を維持しながら、使い捨て飲料容器の廃棄量削減を実現しています。 ■ コーヒーカプセルの資源循環 ネスプレッソ社と連携し、使用済みコーヒーカプセルを回収。回収されたカプセルは資源として再利用され、生成された土壌資材は委託業者を通じてホテルの植栽にも活用されています。資源が循環する仕組みを、ホテルの運営の中で可視化しています。 ■ 食品ロス削減への取り組み レストランや宴会で発生する余剰食材は、従業員食堂で再活用。購買担当とキッチンの連携により食材を最大限活用するオペレーションを整え、食品廃棄の削減を推進しています。 3. 課題 同ホテルは複合ビルの15階~28階に位置する都市型ホテルであり、建物構造上、館内に大規模な植物空間(グリーンエリア)を設けることが難しいという課題があります。 そのため同ホテルでは、地域資源との連携による環境貢献に着目しています。福井の豊かな農産物や地域食材を積極的に取り入れ、地元農家や生産者との連携を推進。レストランでの地産地消を通じて、地域の環境と経済の循環に貢献する取り組みを進めています。 都市型ホテルという制約の中でも、地域とともに持続可能性を高める新たなアプローチを模索しています。 4. メッセージ 「福井県で初めてグリーンキー認証を取得したホテルとして、地域の皆さまからも大きな関心を寄せていただいています。私たちの取り組みは福井県内だけにとどまらず、石川県金沢市の取引業者様をはじめ、北陸エリアのパートナーの皆さまと共有しながら広げていきたいと考えています。 福井県初のグリーンキー認証ホテルとして、北陸地域におけるサステナブルツーリズムのモデルケースとなることを目指しています。」

1.施設概要 京都駅から徒歩8分に位置する「メルキュール京都ステーション」は、全225室を備えるシティ型ホテルです。宿泊客の約9割がインバウンドという極めて高い海外客比率を背景に、宿泊部門のダイレクターを中心に、既存のインフラ設備を最大限に活用した独自の環境負荷低減策を推進しています。 2. グッドプラクティス 同ホテルでは、客層の特性を徹底的に分析し、顧客満足度を維持しながらリソースを削減する「攻めの運用」と、無駄を徹底して排除する「循環型フードロス対策」を実現しています。 ・インバウンド特性を活かした節電・節水: 海外ゲストの利用習慣を考慮し、温水洗浄便座のデフォルト電源オフや、気候に合わせた客室空調の最適化を実施。シャワー流量も「毎分7L」という独自の満足度基準を設け、精緻なラインチャージ調整を行いました。結果として、お客様からのクレームを出すことなく大幅なエネルギー削減を達成しています。 ・「1/10」まで圧縮したフードロス削減: 朝食提供では、その日の客層(地域・国籍)に合わせてシェフがメニューの提供量を細かく調整。さらに、ビュッフェの余剰可食部を従業員カフェテリアへ提供し、残量をリスト化して管理することで、廃棄量を従来の約10分の1まで削減しました。物価高における従業員の食事支援(還元)にも繋がる好循環を生んでいます。 3. 課題 サステナブルな取り組みを「属人化」させず、いかにホテルの「文化」として根付かせるかが現在の大きな課題です。特定の担当者が不在になっても活動が途絶えないよう、各部署から責任者を選出した「委員会体制」を整えていますが、全スタッフへの意識浸透と継続的な仕組みづくりは、現在も試行錯誤の道半ばにあります。 4. メッセージ 「ホテルは開業時の設備に縛られがちですが、運用の工夫次第でできることは多々あります。特にインバウンド比率が高い施設では、これまでの常識にとらわれない『攻めた取り組み』も、お客様の理解を得ながら進めることが可能です。今後も他施設様と苦労や知見 を共有しながら、組織全体でサステナブル経営を深化させていきたいと考えています。」

  1.施設概要 大阪駅から徒歩圏内の新梅田シティに位置する「ウェスティンホテル大阪」は、1993年開業の歴史あるラグジュアリーホテルです。空中庭園で知られる梅田スカイビルに隣接し、敷地内の「中自然の森」に象徴される豊かな緑に囲まれています。303室の客室と多様なレストラン、宴会場を備え、都市の利便性と自然の安らぎが共存する環境のもと、積極的なサステナビリティ施策を展開しています。  2.グッドプラクティス 最新技術の導入による高い節水効果と、エネルギー調達の抜本的な見直しに注力しています。  ・高機能シャワーヘッド導入による驚異的な投資回収: 全客室にサイエンス社の「ミラブル」を導入。高い節水効果により、当初見込んでいた2年の回収期間を大幅に短縮し、わずか約1年で投資コストを回収しました。お客様の満足度を維持しながら、短期間で経済的・環境的成果を両立させた成功事例です。  ・非化石電源への切り替えと高い目標達成率: 再生可能エネルギーの導入を推進するため、電力契約を最適化。非化石電源比率60%という高い目標に対し、現在は59.3%と、目標達成目前まで環境配慮型電力の比率を高めています。  3.課題 長年の歴史を持つホテルゆえに、従業員の意識改革や世代間の認識の差が課題となっています。  ・「遊び心」による意識の平準化: 取り組みを「仕事としての強制」と捉えると、スタッフによって熱量の差が生まれてしまいます。特に行辺慣習の長いベテラン層と若い層の意識差を埋めるため、負担感を感じさせない「遊び心のあるアプローチ」を取り入れ、組織全体で楽しく継続できる文化づくりを模索しています。  4.メッセージ 「環境への取り組みを単なるコストや義務と捉えるのではなく、遊び心を持って向き合うことで、スタッフの負担感を減らし、自発的な活動へと変えていけると考えています。30年以上の歴史があるホテルだからこそ、新しい技術と柔軟な発想を掛け合わせ、これからもこの豊かな自然環境を守り続けてまいります。」   

1. 施設概要 沖縄県那覇市に位置し、“アート&カルチャー”をコンセプトとする「ホテルアンテルーム那覇」。“アンテルーム(待合室)”という名が示す通り、ここを拠点にゲストが地域の文化に触れる場を提供しています。沖縄の美しい環境を守るため、現場の「違和感」を起点とした独自の再資源化プロジェクトや、徹底したエネルギー管理を推進しています。 2. グッドプラクティス 既存の仕組みにとらわれない「農地還元」と、徹底した「バックヤード管理」で成果を上げています。 ・ 竹歯ブラシの「再資源化プロジェクト」: 「一度使っただけで捨てられる大量の歯ブラシを何とかしたい」というスタッフの思いから始動。処分費用を払って廃棄するのではなく、取引先の農家と連携し、竹製の柄をチップ化して「土壌改良材」として畑へ撒く仕組みを構築しました。輸入資材(ココピート)の代替として農家のコスト削減に寄与しつつ、ホテルの廃棄物ゼロを目指す、地域完結型のWin-Winモデルです。 ・ バックヤードの「CO2削減アクション」: スタッフが利用する休憩室や倉庫、トイレなどの節電・節水を徹底。トイレのボタンによる水量の違いを可視化して意識を高めたほか、夜間の倉庫の冷房設定を1度見直すなどの細やかな改善を積み重ねました。その結果、稼働率が上昇したにもかかわらず年間数百万円規模の電力コスト削減を達成しました。 ・多国籍スタッフによるビーチクリーン: ネパール人スタッフが発起人となり、地域のコミュニティやビーチクリーン団体と連携した清掃活動を3年前から継続しています。 3. 課題 ホテル内での教育や取り組みを「一過性のもの」にせず、いかに地域社会や次世代へ広げ、継続的な文化として根付かせていくかが今後の展望です。 ・ 地域社会への波及: 那覇市役所や地元の高校生・大学生からの問い合わせが増えており、一施設の取り組みを「地域の環境教育」へとどう昇華させ、価値を最大化していくかが期待されています。 4. メッセージ 「竹アメニティのリサイクルが夕方のニュース番組で取り上げられるなど、沖縄県内でも大きな反響をいただいています。私たちの活動が那覇市や学生の皆様に届き、環境問題について考えるきっかけになっていることを嬉しく思います。これからもアートの拠点らしく、創造的なアプローチで沖縄の環境保全に貢献し続けてまいります。」

    1.施設概要 鹿児島市の新たなランドマークとして誕生した「シェラトン鹿児島」は、主要駅からほど近い立地にあり、マリオット・ブランドとしては稀少な「源泉かけ流しの温泉」を備えたフルサービスホテルです。2年目の更新を経て、ハード・ソフトの両面から地域に根ざしたサステナブルなホテル運営を深化させています。 2.グッドプラクティス 専門技術を駆使したインフラ改善と、地域の生産者とゲストをつなぐ食のイベントが大きな成果を上げています。 ・インバーター制御による大幅な省エネ: エネルギー管理士の国家資格を持つ施設管理局マネージャー主導のもと、大型空調設備のモーター回転数を精密に制御する「インバーター制御」を導入。稼働率が上昇する中でも、毎月の電気使用量を約10%削減することに成功しました。これは年間で約700万円ものコスト削減に相当し、環境負荷低減と経営効率化を高い次元で両立させています。 ・2ヶ月に1回の「地産地消コラボフェア」: 鹿児島の豊富な食材を活かし、地域の自治体や店舗と連携した食のアクションを継続。現在は「長島町×北欧料理」のフェアを開催するなど、単なる食材調達にとどまらず、地域の魅力を新しい感性でゲストへ発信するプラットフォームとなっています。 3.課題 専門的なプロジェクトを、いかに「現場の共通認識」へと広げていくかが次なるステップです。 ・一般職スタッフへの意識浸透: 月1回の「サステナビリティコミュニティ」を開催し、管理職と一般職がペアで取り組む体制を整えていますが、現在はまだ管理職主導の側面が強いのが現状です。専門的な知見や数値を、いかに全スタッフが自分のこととして実感できる言葉に変換し、広く深く浸透させていくかを課題としています。 4.メッセージ 「当ホテルには温泉という素晴らしい資源があり、それを守り抜くためにもエネルギー管理の徹底は不可欠です。専門的なインフラ改善で着実な成果を出しつつ、鹿児島の豊かな食文化を世界へ発信していく。ハードとソフト、両輪での活動を通じて、地域から愛され、信頼されるサステナブルホテルを目指してまいります。」

施設概要 大阪駅から徒歩10分、地下道直結という利便性を誇る「イビス大阪梅田」。全181室を備え、宿泊客の約8割をインバウンドが占める典型的な都市型ホテルです。フロント業務から経理・総務までを少人数で兼任する体制の中、ホテルスタッフだけでなく、お客様や取引先業者様までを「チーム」と捉えた全員参加型の環境経営を推進しています。   グッドプラクティス 同ホテルが最も注力したのは、ゲストの困りごとを環境活動へと転換する「ゴミ分別の徹底」と「水インフラの先行投資」です。 分別のエンターテインメント化: 訪日ゲストから寄せられる「日本の街にはゴミ箱が少ない」という声に着目。ホテル内での分別を徹底することで、宿泊を通じて日本のサステナビリティを体験していただく仕組みを構築しました。 シャワー水量調整の断行: 最もコストがかかり、顧客満足度への影響が懸念されるシャワーの節水対応を、認証取得の初期段階で実施。本社と連携して慎重に導入を進めた結果、お客様からのクレームは一件も発生せず、大きな節水効果を得ることに成功しました。   課題 ビルイン型の都市型ホテルゆえに「館内にリアルな植物(グリーン)が一切ない」という環境的制約が大きな壁となりました。グリーンキーの基準を満たす上で、視覚的な緑の欠如をどう補うかが大きな議論となりました。 解決へのアプローチ: 館内の物理的制約を逆手に取り、活動の場を「館外」へ広げる方針を策定。近隣公園の緑化活動や淀川の清掃活動など、地域社会の環境保全に直接コミットすることで、施設内にとどまらないサステナビリティの形を模索しています。   メッセージ イビス大阪梅田にとって、グリーンキーの取得はゴールではなく、終わりのない「スタート」です。 「新参者として、まずは先行する施設の素晴らしい知見を謙虚に学びたい。そして取得を機に、スタッフ、お客様、パートナー企業の皆様と共に、一歩ずつ着実に環境負荷低減の歩みを進めていきたい」という決意のもと、この春から地域連携活動を本格始動させています。