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5月22日は国連が定める「国際生物多様性の日」です。  私たちの身の回りにあふれる多様な生物の存在に改めて感謝し、その保全の大切さに目を向けたいと思います。日本では新緑が日に日に濃さを増し、視覚だけではなく耳に鼻に、そして舌にもまさに五感で様々な生き物にあふれた地球の息吹が心地よく感じられる季節を迎えています。日本は小さな島国ながら多様な環境に恵まれ、「固有種の宝庫」ですが、また同時に、「生物多様性ホットスポット」の1つであることはご存じでしょうか?これは地球全体で見ても生物多様性が高いにもかかわらず、人間の活動により急速に危機に瀕している地域のことです。   日本の豊かな文化の原点でもある我が国をとりまく自然環境に目を向け、わたしたちが一個人として、また事業者として生物多様性の保全に向けてできることを考え、行動を起こしましょう。 国際生物多様性の日(5月22日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ 30by30目標とは、(2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しよう)

~自然と共生し、持続可能な観光のモデルとなる海水浴場・マリーナの新たな歩み~ 2025年4月10日、日本におけるブルーフラッグ認証取得地が、過去最多となる15か所(海水浴場12か所、マリーナ3か所)に拡大されました。 今回の認証では、岩手県大槌町の「吉里吉里海岸海水浴場」と、滋賀県守山市の「ヤンマーサンセットマリーナ」(湖のマリーナでの取得はアジア初!)の2か所が新たに認証を取得し、国内における認証の輪がさらに広がりました。 ブルーフラッグは、水質の清浄さ、安全な環境、充実した環境教育、持続可能な運営管理といった厳格な基準を満たした施設に対して付与される、世界でも最も歴史ある国際的な環境認証制度です。この制度は、1985年にフランスで始まり、現在では世界50か国以上、5,000か所を超える海岸やマリーナ、観光船舶が認証を受けています。 日本では、一般社団法人日本ブルーフラッグ協会がこの認証の申請や取得支援を行っており、各地域の海や湖を守る取り組みを支援しています。 今回の認証に際しては、2024年11月に国際NGO FEE(本部:デンマーク)へ申請が行われ、2025年1月に開催された国内審査委員会(運営:JARTA)、そして同年4月の国際審査委員会の審査を経て、申請された15か所すべてが認証されました。 ⸻ 2025年度の新規認証取得施設 吉里吉里海岸海水浴場(岩手県大槌町) 「吉里吉里海岸」は、太平洋に面した美しい白砂の海岸で、波が比較的穏やかで家族連れにも人気の高い海水浴場です。その名称の由来は、砂浜を歩くと鳴る「キリキリ」という音にちなんで名付けられたという説もあります。 2011年の東日本大震災では大きな被害を受けましたが、地域の人々の努力により、海の魅力を取り戻しながら復興を進めてきました。今回のブルーフラッグ認証取得は、地域の自然と共に歩んできた歩みの証でもあり、今後は環境教育や観光振興の拠点としても期待が高まります。 ヤンマーサンセットマリーナ(滋賀県守山市) ヤンマーサンセットマリーナは、日本最大の湖「琵琶湖」の湖畔に位置し、1968年の開業以来、マリーナとしての機能に加え、クラブハウスやホテルを併設したリゾート施設として進化を遂げてきました。 夕日に染まる湖面を眺めながらリラックスできるロケーションが魅力であり、安心・安全を基本とした「水とのふれあい」の体験を大切にしています。今回の認証取得は、湖にあるマリーナとしてはアジア初となる快挙であり、湖沼型の観光地におけるブルーフラッグの可能性を広げる象徴的な事例となりました。 ⸻ 継続して認証を取得している13か所(2025年度) 継続的にブルーフラッグ認証を更新し続けている施設は、以下の通りです。これらの海水浴場やマリーナは、地域と連携しながら高い水準の管理を維持しており、環境保全と持続可能な観光のモデルとなっています。 1. 由比ガ浜海水浴場(神奈川県鎌倉市)  2016年より10年連続取得(アジア初の認証地) 2. 若狭和田ビーチ(福井県高浜町)  2016年より10年連続取得(由比ガ浜と並ぶアジア初の認証地) 3. 須磨海水浴場(兵庫県神戸市)  2019年より7年連続取得 4. 本須賀海水浴場(千葉県山武市)  2019年より7年連続取得 5. 逗子海水浴場(神奈川県逗子市)  2022年より4年連続取得 6. リビエラ逗子マリーナ(神奈川県逗子市)  2022年より4年連続取得(マリーナでのアジア初認証) 7. 興津海水浴場(千葉県勝浦市)  2023年より3年連続取得 8. 小田の浜海水浴場(宮城県気仙沼市)  2023年より3年連続取得 9. サンオーレそではま海水浴場(宮城県南三陸町)  2023年より3年連続取得 10. 菖蒲田海水浴場(宮城県七ヶ浜町)  2023年より3年連続取得 11. 高田松原海水浴場(岩手県陸前高田市)  2024年より2年連続取得 12. 二色の浜海水浴場(大阪府貝塚市)  2024年より2年連続取得 13. リビエラシーボニアマリーナ(神奈川県三浦市)  2024年より2年連続取得 ⸻ 日本におけるブルーフラッグのこれから ブルーフラッグ認証は単なる「きれいな海の証明」ではなく、地域社会の努力と責任ある観光の象徴でもあります。水質や安全性の管理だけでなく、訪れる人々への環境教育や、地域の持続可能な発展にもつながっています。 認証地が年々増えている背景には、自然資源の保全と観光振興を両立させようという各自治体・地域住民・事業者の意識の高まりがあります。今後も、日本ブルーフラッグ協会は、こうした取り組みを支えるパートナーとして、より多くの施設の認証取得を支援していく予定です。 私たち一人ひとりも、訪れる海や湖を大切にし、その価値を次世代へとつなぐために、小さな行動から取り組んでいくことが求められています。ブルーフラッグ認証地を訪れ、その理念に触れることは、自然と共生する暮らしを考えるきっかけとなるでしょう。