【活動報告】第18回HESDフォーラム登壇報告
サステナブルツーリズムとJARTAが目指す「未来につながる旅」
一般社団法人JARTAは、第18回HESDフォーラムにおいて、「サステナブルツーリズムとは何か」をテーマに発表を行いました。本発表では、観光が地域社会・地域経済・文化・自然環境と深く結びついていることを改めて確認し、「どのように旅をするか」がこれからの観光において重要であることを伝えました。
観光は、適切に行われれば地域を元気にし、文化を守り、自然を大切にする価値を生み出します。一方で、行き過ぎた観光は、オーバーツーリズムや住民の暮らしへの影響、自然環境の劣化といった課題も引き起こします。
そのためJARTAでは、観光そのものを善悪で捉えるのではなく、旅行者一人ひとりの姿勢や行動が問われているという考え方を重視しています。
発表では、その具体的な考え方として「ツーリストシップ(Touristship)」を紹介しました。
ツーリストシップとは、旅先に配慮し、地域や人々との交流を大切にしながら旅を楽しむ、旅行者としての心構えと行動を指します。特別なことではなく、地元のお店を選ぶ、ルールを守る、混雑を避ける、文化や自然を尊重するなど、日常的な小さな行動の積み重ねが、旅の質を高め、地域との良い関係を生み出します。
一方で、旅行者にとって「本当に信頼できる観光事業者」を見分けることは簡単ではありません。そこで重要な役割を果たすのが、サステナブルツーリズムの認証制度です。
JARTAは、第三者による客観的な評価を通じて、事業者の環境・社会・経済への配慮を可視化する仕組みとして、以下の国際認証制度を日本で運営しています。
- Green Key(宿泊施設)
- Travelife(旅行会社)
- Blue Flag(ビーチ・海洋エリア)
これらの認証は、事業者の行動を支え、旅行者にとっての信頼できる「目印」となり、持続可能な観光を後押しします。
本発表では、ツーリストシップという「心構え」と、認証制度という「行動の仕組み」が組み合わさることで、SDGsは目的ではなく結果として達成されていくことも強調しました。観光は、人やお金、価値観を動かし、異文化理解や平和にも貢献できる、大きな可能性を持つ分野です。
JARTAは今後も、観光をESD(持続可能な開発のための教育)を社会の中で実践する有効な手段として位置づけ、「旅する人も、地域も、自然も幸せになる観光」=未来につながる旅の実現に向けて取り組んでいきます。
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