JARTAの国際認証スキーム
点、線、面の取り組みが一体となるとき、世界が認める持続可能な観光地域が生まれる。
持続可能な形で観光を発展させるためには地域全体でのマネジメント(管理・運営)が不可欠であり、JARTAは「点・線・面」の3つのアプローチを重視しています。
点:観光関連事業者一人ひとりの意識改革と行動 ホテルや飲食店、ツアーの主催者が、それぞれの持ち場でサステナビリティ(持続可能性)を軸にして行動すること。
線:点在する価値ある「点」を繋ぎ、旅行者に地域ストーリーを構築する旅行会社のプロセス バラバラにある魅力的な事業者(点)を線で結び、地域の歴史や文化が伝わる旅のストーリー(ルート)を作ること。
面:全体を管理し、観光を行政や地域全体の課題として位置づける強力なガバナンス 一部の人任せにせず、行政や地域全体が一体となって観光をコントロールする強力な管理体制(ガバナンス)を築くこと。
すべての基盤となる「サステナビリティ教育」の義務化へ
これらを機能させるための共通基盤が、「サステナビリティの教育」です。これは幼少期の「読み書き」と同様に、観光に関わる事業者、地域住民、旅行者が初期段階で身につけるべき「基本言語(共通のルール)」でなければなりません。
共に学び、責任ある行動をとる「ツーリストシップ」の精神を育むことが、地域のDNAを次世代へつなぎ、コミュニティ全体を豊かにする鍵となります。
全国にこの基盤を定着させるためには、教育を社会の仕組みとして明確に組み込む覚悟が必要です。具体的には、宿泊施設や旅行会社が営業許認可を取得・更新する際や、ガイドの研修プログラムにおいて、サステナビリティ教育の受講を必須・義務化すべきです。
教育という根が深く張ってこそ、「点」は力強く育ち、美しい「線」を描き、持続可能な「面」として地域全体を包み込むのです。
「国際基準」は、地球のために考え抜かれた世界の知恵。
グリーンキー、トラベライフ、ブルーフラッグ。 これらJARTAが扱う仕組みは、すべて厳しい国際認証です。 「海外の難しいルール」と感じてしまうかもしれませんが、本当はまったく逆です。
これは、世界中の人々が「大好きな地球を守りながら、旅を続けるにはどうすればいいか」を何年もかけて徹底的に考え抜き、洗練させてきた持続可能な観光地域づくり、地域守りのバイブル。 ゼロから悩む必要はありません。世界が証明したこの知恵を、日本の地域の個性に優しく馴染ませていくこと。
それこそが、JARTAが行っている観光を手段として地域を豊かにし、地域を守っていく「点・線・面」の三つのアプローチです。

一つの施設、一つの民間企業から変わる。
サステナブルな観光地域をつくる最小の、しかし最も確固たる土台が「点」です。
JARTAが推進する「グリーンキー」は、個々の宿泊施設や民間企業が主役となる、ミクロなアプローチ。 行政の動きを待つのではなく、まずは一つの「点」が自らの意思で環境対策へと舵を切る。その民間ならではのフットワークの軽さと熱量が、すべての原動力になります。
孤立した点を、旅のストーリーとして結ぶ。
どんなに素晴らしい「点」があっても、それらがバラバラに存在していては、観光地としての調和は生まれません。
JARTAは、旅行会社やツアーオペレーターを対象とした「トラベライフ」を、それらを繋ぐ「線」の役割として位置づけています。 宿、交通、現地の体験。プロの視点で「点」と「点」を正しい意思の線で結ぶことで、旅のプロセス全体が地域に敬意を払う仕組みへと変わっていきます。


地域住民、行政、コミュニティ全体で包み込む。
民間企業(点)や旅行会社(線)の取り組みを、さらに大きな包括的レイヤーで包み込むのが「面」の存在です。
JARTAが展開する「ブルーフラッグ」は、ビーチやマリーナという、自治体や地域住民、地域コミュニティが一体となって取り組むマクロな仕組み。 個の取り組み(点)だけでは届かない、地域全体のインフラやルールそのものを、美しい「面」としてデザインしていきます。
マインドが育てば、その環境を守ることは「当たり前」になる。
JARTAが推進する「点・線・面」のスキーム。この世界基準の仕組みを動かし、観光地を明日へ繋いでいくために、絶対に欠かせない心の土台があります。
それが、パートナー関係である「一般社団法人ツーリストシップ」が提唱する「ツーリストシップ(Touristship)」です。
旅に出る人も、迎える人も、誰もが心に持つべき「旅先を思いやり、尊重するマインド」。 「環境を守ろう」とルールで縛る必要はありません。一人ひとりの心にこの優しさが育っていれば、大好きな土地を大切に想い、配慮することはごく自然で「当たり前」の行動になるからです。
仕組み(ハード)を整えるJARTAと、心(ソフト)を育むツーリストシップ。私たちは互いの活動を深くリスペクトし、この尊い精神をすべてのプログラムの根底に据えて、持続可能な観光の未来を共創しています。











