JARTA NEWS Vol.6
一日一日と秋が進み、ストーブが欠かせない日々となってきました(関西では!)。北海道はすっかり冬景色とニュースで見ましたが、奄美大島ではこの季節はどんな花が咲いているのでしょうね。
JARTA会員の皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。
NEWSLETTERの発行が遅くなり、大変失礼いたしました。
さて、JARTA事務局の方は秋以降やたらと忙しく走り回っており、会員の皆さまにも何かと協力要請する機会が多くなりました。今号のJARTA NEWSはまずは10月にVJTMに初出展いたしましたのでその報告をさせていただきます。そしてTravelifeとの業務提携を受けて11月は有識者の方々にお集まりいただきTravelifeスタンダードの和訳作業が行われました。
その完成を急ぎつつも12月にいよいよ日本初開催のTravelife研修会を実施することとなり、準備を進めております。
世界各地のツーリズム業界からもあらゆる切り口で皆様と共有したいニュースが飛び込んできていますので、今回は「事例紹介」「会員紹介」をスキップして代表 高山のコメント入りで世界のトピックをいくつかご紹介させていただきます。
Committed to accelerate the positive changes in sustainable tourism as travel agents
TOPICS
- RePoRt VISIT JAPAN TRAVEL MART に初出展!!!
- JARTA & Travelife
- SUSTAINABLE TOURISM AROUND THE WORLD
~代表理事のヒトコト
・Climate Change
・ホエールウォッチング
・航空機エコ燃料
・コモドドラゴン
JARTA VISIT JAPAN TRAVEL MART に初出展!!!
2019年10月24日からの三日間、JARTAとしてはじめてVJTMに出展しました。会員からはDiscover Walks亀津さん、AIN(奄美国際ネットワーク)杉岡さん、Cerca Travelカワベさんに参加いただき、持続可能で、地域密着型の「責任ある旅行」を推進するJARTAの活動を海外バイヤーと国内セラーにアピールする機会となりました。
期間中18社と商談を持ち、その他自由商談などの時間を通じて国内外(19か国)の多くの方にJARTAや会員各社の活動をお話しすることができましたが、やはり「責任ある旅行」というコンセプトは観光市場の現状においてまだまだ新しく想定内でしたが中国はじめアジア圏のバイヤーからは「はぁ???」という反応も…。
反面、ベルギーやドイツなどのサスティナブルツーリズム先進国など「待ってました!」と歓迎してくださるバイヤーさんとの出会いもありました。
こうした考え方を旅行会社と観光地、そして旅行者自身にもわかりやすく普及啓発するためのアプローチ方法やツールなどを準備することがこれからの課題です。
次年度は会員皆様にもご協力いただくことになると思いますが、「責任ある旅行」あるいは「サスティナブルツアー」のモデルプランを作り、ぱっと見せられる形に作る必要があると考えております。
来年は沖縄で開催されるツーリズムEXPOで旅行業界と旅行社それぞれにJARTAの活動をお伝えしたいと思っています。
3日間を通じて数社でもJARTAのコンセプトに共感してくれる企業とつながりをつくれたこと、また参加したJARTA会員や会場に遊びに来られた会員などの交流の機会となり、今後の協力関係の礎とすることができたこと、さらに共通する課題等も見え有意義な三日間となりました。皆様ありがとうございます!
JARTA &Travelife
JARTAが国内で初開催するTravelifeベースアセスメントの研修会は審査員候補4名、JARTA会員3社4名とTravelife会員や一般の参加者数名を加えて定員締め切りとなりました。
Travelife本部よりおちゃめな印象のChi Nyguen氏を講師に迎え、 12月20日から2日間(審査員研修は3日間)の濃い3日間が始まります。研修の様子については次号で皆様にお伝えいたします。
これに先立ち、11月1日~3日、エコツーリズム関連の専門家たちを集めて朝から晩までの和訳チェック作業が京都を会場に実施されました。
夏までに名古屋大学の二神先生が(おそらく想像を絶する苦労の末に)下訳を仕上げてくださりましたが、当日集まった有識者メンバー(北は北海道から南は九州まで)による活発な意見が交わされなかなか進まず…
正確に、丁寧に、そしてわかりやすく、膨大な量のテキストを一字一句整える作業は3日間でも半分も終わりませんでした。しかしながら、きっと有効に活用される和訳バージョンができるだろうという手ごたえも感じております。
地道な作業がつづきました。そしてつづきます…
SUSTAINABLE TOURISM NEWS AROUND THE WORLD
代表理事より
こんにちは。日増しに寒くなっていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。ここ数年特に日中でも暖かい日が続くなど、体感的にも以前より秋の時間が短くなったように思います。地球温暖化にすぐ結びつけるかはともかく、化石燃料になるべく依存しない生活をして来る冬を乗りきりたいところです。
弊社運営の宿では、薪ボイラーの活用と地域の放置竹林整備に参加し、古民家から出る古材で給湯や暖房に活用して三年目になりました(写真は春陽荘薪ボイラー)。
おかげさまで、竹林は春になると食べきれないほどの筍を生み、ガス料金も基本料金の毎月数千円で済むようになりました。さて、今回もいろいろな世界の動向をピックアップしましたので、話のネタにし、また活動に変えてください。
1-気候変動は異常気象だけでなく、身近で深刻になりつつあります。自然は私たちにいろんな形で知らせてくれますが、この危険信号をどう捉え、明日からの活動にすることができるでしょうか。
Opinion | Climate change isn’t just about extreme weather. Entire ecosystems are collapsing.
2-日本ではまだまだ人気のイルカショーやサーカス。国際的には動物虐待とみられ、保護の動きに向かっており大手トリップアドバイザーでも販売を禁止。
わが国では昔から楽しませてくれた猿まわしや闘牛など、文化的娯楽の要素が強いものもインバウンド向けには風当たりが強くなるかも。。
トリップアドバイザー、鯨類アトラクションのチケット販売停止へ、海洋保護区などは例外
3-温暖化対策で空路にも逆風が吹いています。CO2排出量が鉄道の5倍というデータから欧州で利用自粛広がるニュースは以前にも取り上げました。日本は島国ですから状況は不利です。
また国内移動はなるべく鉄道やバスを使った商品にしませんか?
今回はその航空機に新しいエコ燃料への切り替えの話題です。これらの最新情報に目が離せません。
Over 200,000 commercial flights using low-carbon fuel show an energy transition is possible
4-コモドドラゴンで知られるコモド島も例外なくオーバーユースによる観光公害で観光客の上陸を拒否する決断を一度しましたが、持続的観光地運営と自然保護の経費に充てるために有料化したニュース。
その設定価格は?
良~く考えた結果だと評価したいです。
Tourists must pay $1,000 to enter ‘Dragon Island’
JARTA NEWSLETTERは隔月発行で何かと時差のある情報共有となったり、なかなか会員の皆様のご関心テーマに沿わないこともあるかと思います。より興味深い情報がお伝えできるように徐々に整えてまいりたいと思います。
お時間のあるときにご意見・ご感想などもぜひお寄せください。
2019.12.3 発行