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UNWTO(国連国際観光機関)によると、世界の観光産業のCO2 排出量は、人間活動によるCO2 排出量の5％を占めており、この先ますます盛んになる観光活動により、確実に排出量が増大することが懸念されています。観光活動により地球温暖化が促進されることを少しでも抑えるためにも、旅行商品におけるカーボンマネジメントは最重要事項として考えなければなりません。

CARMACAL はオランダで開発されたウェブアプリケーションであり、旅の移動（交通）だけでなく、宿泊施設や、滞在中の様々なアクティビティによって排出されるCO2 の排出量を誰でも簡単に算出することができるシステムです。信頼性の高いプログラムとして、環境意識の高い欧州の英国旅行業協会ABTAやオランダ旅行業協会ANVR ではすでに採用されています。

JARTA は地球環境基金の助成を受け、昨年このCARMACAL の運用窓口となっている国際認証団体Travelife と業務提携を結び、国際認証基準の普及と共にCARMACAL の運用と普及を目指し、ユーザーマニュアル等の和訳を進めてきました。近々、Travelife の国内メンバー、JARTA 会員、そして本システムを活用して、カーボン・オフセットに着手する多くの旅行会社に利用しやすいように運用制度整備を急いでおります。「責任ある旅行会社アライアンス」として環境負荷を軽減し、この先も健やかで美しい世界、日本、そして地域を次世代に継承できるより賢い旅の選択を提案したいと考えております。

JARTA はまたCO2 の排出量を求めるだけでなく、カーボンオフセットについてのコンサルティング等も実施していきます。今回のオンライン研修は、CARMACAL（カルマカル）CO2 オンライン計算機システムの利用方法とともに、具体的な旅のプランにもとづいて入力方法、操作方法をご案内いたします。

※この研修会は地球環境基金の助成を受けて実施します。

2020.7.6 発行