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JARTA NEWS Vol.5

JARTA NEWS Vol.5

景色は着実に秋色に移り変わり、実りの秋を迎えました。
古来から「中秋の名月」と呼ばれる今月のお月さん、本当に他の季節よりひときわ輝いているので不思議です。引き続き大雨や台風などの被害が全国各地で尾を引いていますが、みなさんの活動地域はいかがでしょう?
皆様の日常が穏やかで実り豊かであることを願っております。

Japan Alliance of Responsible Travel Agencies (JARTA)
Committed to accelerate the positive changes in sustainable tourism as travel agents

TOPICS 

  • NEWS Travelifeと正式に提携を結びました
  • 国内初 Travelife 研修会開催のご案内
  • 事例紹介
    1)北海道宝島旅行社さまの取り組み
    2)国内初!ブルーフラッグ認証 福井県若狭和田ビーチ
  • SUSTAINABLE TOURISM AROUND THE WORLD
    ニュージーランド イルカと泳ぐ観光は禁止に

JARTA &Travelife 業務提携を締結

JARTAはこの5月にかねてより調整を進めておりましたTravelife (本部オランダ)とMOU(了解覚書書)を交わし、日本国内のサステイナブルツーリズムの普及と振興に努める目的で、業務提携を締結しました。少しタイミングが遅くなりましたが、会員の皆様にはここにあらためてご報告申し
上げます。

これを受け、Travelife国際認証基準の和訳作業が開始され、年度内にこれをオンラインで活用できるよう準備作業が進められています。
また12月には国内で初めてTravelife研修会が開催されることとなりました。今回は本部よりトレーナーを招聘し、Travelifeの審査員研修を兼ねて3日間、英語で開催されます。
この研修を経てTravelife 公認の審査員が誕生すると、今後は日本語で研修を開催することが可能となります。

国内初開催の研修会開催します
JARTA会員は特別価格にてご案内!

さて、この研修会の最初の二日間は一般の旅行会社がTravelife 認証に向けた最初の一歩となるベースアセスメントとなります。研修会では実際にオンラインでTravelifeのシステムにアクセスし、自社のオペレーションを評価する方法や仕組みを学びます。JARTA会員(正・賛いずれも)の皆様には一般参加は受講料30,000円のところ10,000円のみでご参加いただけることとなりました。
この機会にぜひご参加いただきたくご案内申し上げます。

Travelife 研修会

講師:Chi Nyuguen氏

日時:  12月20日(金)、21日(土) 9時半~17時半

会場:  古民家ギャラリーゆうど (仮)新宿区下落合

参加費: 一般 30,000円、JARTA会員価格 10,000円

※上記会費には研修費とお茶代、2回の昼食代が含まれます

ご用意いただくもの:PC(WiFi 接続可能なもの)、筆記用具など

事例紹介

北海道宝島旅行社の取り組み

「宝の島=北海道」で起業して13年。
「住んで良し、訪れて良し、間に立って良し」を目指して頑張っています。
インバウンドFITへの道内オーダーメイドツアーサービスが主事業で、名所・名物だけを巡る物見遊山でなく、基幹産業である農林漁業や商店街の方々との交流を提供。地域への経済波及効果創出はもちろん、歴史ある持続的な生き様や取り組みへのエールを頂くことで、生きがい・やりがい、子どもたちの郷土愛、日々の暮らしへの喜びや潤いを生み出したい。

写真の「餅つき」千葉さんは73歳。「宝引き」五十嵐さんは78歳。
深い交流によって北海道を訪れてくれるリピーターを増やし、みんなが笑顔で、シビックプライドを持って暮らしていけるように。大好きな北海道の持続発展に少しでも貢献すべく30人のスタッフが力を合わせて取り組んでいます。

今年度、北海道運輸局の事業を受託させて頂いて、GSTCセミナーをニセコ・阿寒で開催。阿寒湖温泉地区ではペットボトル削減プロジェクトを進行中です。また2021年秋にAdventure Travel World Summitを北海道に誘致すべく、全道のガイドカンパニーやDMOのみなさんと準備を進めています。

JARTAの仲間に刺激や知見を頂きながら、できることからひとつずつ取り組んでいきたいと思います。

株式会社北海道宝島旅行社 代表取締役社長 鈴木宏一郎

北海道宝島旅行社の取り組み①
神恵内村「宝引き体験」の五十嵐さん
北海道宝島旅行社の取り組み②
八雲町「もちつき体験」の千葉さん

日本初、ブルーフラッグ認証取得のビーチ

アジア初ビーチ・マリーナの国際環境認証「ブルーフラッグ」の取得
福井県高浜町 若狭和田ビーチ

◇ブルーフラッグ取得のきっかけ
2013年10月、日本全国の快水浴場100選に選ばれた100自治体へひとつのメールが送られました。それは「ビーチ・マリーナの国際環境認証ブルーフラッグを取得してみませんか?」というものです。これに、当時の女性担当者は「これだ!」と直感的に感じ取得を目指すことを瞬時に決意。有能な女性らしい感性の成せる瞬間です。
2014年にはジェットスキー対策会議が発足。2015年には、若狭和田ライフセービングクラブの尽力により「日本ライフセービング協会認定海水浴場の日本第1号」を取得、そして、観光協会、地区委員会、海浜組合、小学校、保育所、PTA、まちづくり団体、ライフセーバー等、あらゆる分野の地域関係者による「ブルーフラッグ推進部会」が結成されました。

その結果、2016年4月14日、アジア初、もちろん日本初、ビーチ・マリーナの国際環境認証ブルーフラッグを高浜町の若狭和田ビーチが取得することとなりました。この時国内では、鎌倉市の由比ヶ浜と高浜町の若狭和田ビーチの2箇所のみの認証取得でした(条件なしの完全取得は高浜のみ)。

◇取得後
ブルーフラッグを取得した初年度は、当然のように高浜町側も気合が入りPRに力を入れていきました。延べ50回以上によるマスコミ露出の結果、福井県内では、「高浜町といえばブルーフラッグだね」という認知はできたかと思います。
しかし一方で、取得目的のひとつであった全国認知には、まだまだ遠く及んでいないという現実があります。それは、国内でブルーフラッグをほとんどの人が知らないという現実です。

4年連続の取得を得て現在、「その原点にある関係者の思いはどこにあるのか」を振り返るとき、“やっぱり海が好き”それも“ここ高浜のビーチが好き”ではないかと思います。地元の人はもちろん好きだ。他所の親類や友人に高浜を紹介するなら夏の海を外す人はいません。それに、高浜を案内するなら海を案内しない人もいないと思います。
それが今も昔も変わらない高浜の自然なスタイルだからです。
そしてほとんどの人が口にします。
「すごくきれい。こんな場所があったなんて知らなかった」

私たちは、「100年後もきれいな海を子ども達へ」を心に、ビーチライフを楽しめる持続可能な海辺の町を目指し活動しています。

高浜町 総合政策課

日本初、ブルーフラッグ認証取得のビーチ②

【福井県高浜町ブルーフラッグ公式サイト】BLUE FLAG TAKAHAMA|世界が認めた透明なビーチ!

SUSTAINABLE TOURISM NEWS AROUND THE WORLD

ニュージーランド政府『イルカと泳ぐ』体験を一部禁止

前号にひきつづき、ワイルドライフツーリズムに関するトピック。ニュージーランド政府は北島で長年人気の観光商品であったドルフィンスイム(イルカと泳ぐ体験)を一部制限する方針を発表した。
あまりにも人気なため、観光体験としてのドルフィンスイムや、観光船にのったイルカウォッチングなどが地域に生息するイルカの個体数に深刻な影響を及ぼし始めていると判断したからである。

日本でも各地でイルカやクジラなどの人気の野生動物を観察する、或いは触れ合うといった観光体験が人気となっているが、一日の観光者数、ボートの数などを制限したり、イルカに近づける距離などの取り決めをしていないケースが多い。
豊かな自然をいつまでも豊かに享受できると盲目的に信じられる時代はだいぶ昔に終わっているのに、誰が責任を取るということが決まっていない案件については依然として先送り体制が継続している。

野生動物にしても、美しい環境や景観にしても、その存在を目先の収益につなげることばかりに目が行き、保護・保全対策がいつまでも後手に回ってしまっていては豊かな観光資源が失われる日も遠くないと危惧する。
ニュージーランドに限らず、先進事例や反面教師となる事例がたくさんある中から学び、前轍を踏むことのない選択をしたい。

New Zealand bans swimming with dolphins

New Zealand bans swimming with dolphins

2019.9.30 発行